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【毛包虫性ざ瘡とは】
毛包虫性ざ瘡は、毛包虫という毛包内に常在するダニの一種によって生じるざ瘡様の皮膚症状です。症状としては、顔面に毛包性膿疱や、ニキビのような盛り上がり感、赤みなどがみられます。毛包虫はニキビダニとも呼ばれ、ステロイドの内服や外用、タクロリムスの外用によって局所免疫が低下したり、皮脂の分泌量が多いのに洗顔が不十分だったりすることにより、ニキビダニが増殖して炎症を起こします。診察にて毛包虫性ざ瘡が疑われる場合には、膿疱内容物を少量採取し、顕微鏡で虫体を確認して診断します。治療法としては、悪化因子と考えられるステロイドやタクロリムスなどの外用薬の使用を中止すること、また、石鹸を用いて洗浄し余分な皮脂を取り除き皮膚を清潔に保つことが大切です。
当院ではイオウ・カンフルローションによる治療を行っています。イオンカンフルローションは、イオウとカンフルが混ざったローション状の塗り薬です。イオウには角質を柔らかくする作用や、脱脂作用、殺菌・殺虫作用があります。カンフルには消炎作用や鎮痛作用があります。この2つを組み合わせることでニキビダニを殺菌し、同時に皮膚の炎症を抑えることができます。
30歳代男性
毛包虫性ざ瘡でイオウ・カンフルローションで外用治療した。
また、毛包性ざ瘡は酒さとも症状が似ており、実際に酒さも毛包虫性ざ瘡と同様にステロイドの塗り薬で悪化します。毛包虫性ざ瘡は酒さが悪化した際に起こりやすいとも言われています。診察時に状態をみて、酒さと判断すればビブラマイシンの内服やロゼックスの外用治療を行っていきます。毛包性ざ瘡と酒さは症状や悪化要因が似ていますが、治療方法が変わってくるため、症状が出た際にはご自身で判断せず、しっかりと医療機関に受診し、正しい治療を行うことをおすすめします。
【酒さ】
酒さは「赤ら顔」とも呼ばれ、鼻や頬、額などに赤みや赤い盛り上がり、毛細血管の広がりなどの症状が出る病気です。皮膚の症状に加えて、ほてりやヒリヒリ感などもみられます。
酒さには大きく4つのタイプがあり、人によっては複数のタイプが一緒にみられることもあります。一般的な酒さのイメージである、顔が赤くなり毛細血管の広がりがみられるタイプは「紅斑毛細血管拡張型」です。また、赤い盛り上がりや膿のたまったブツブツがみられるタイプは「丘疹膿疱型」、鼻の皮膚が厚くなり、こぶのようなものができるタイプを「腫瘤型・鼻瘤」といいます。「眼型」は、目の充血、異物感やかゆみ、乾燥、まぶしさを感じるなど、今までに紹介したものとは少し変わったタイプの酒さになります。酒さの原因は不明ですが、日光や精神的ストレス、飲酒、刺激物摂取、毛包虫感染などの外的刺激に対する感受性が高まることで、炎症や血管増生をきたすと考えられています。
当院では、主にビブラマイシンの内服やロゼックスの外用治療を行っています。
保険範囲内での治療で改善が乏しい場合は、自費治療となるポテンツァでの施術をお勧めしています。
ポテンツァの赤ら顔・酒さモードでは、毛細血管が存在する真皮層へ直接RFエネルギーを与え、酒さの原因となる新生血管を抑制することで毛細血管拡張を改善することができます。また、ポテンツァは、毛穴や小じわ、肌質改善などにも効果的であるため、酒さの治療と同時に全般的なお顔の治療を行いたい方におすすめの施術になります。酒さ・赤ら顔の症状にお悩みの方はお気軽にご相談ください。